【書籍】SEは死滅する 技術者に未来はあるか編
日本のSE、SIの現状やありかたを考える本
Tipsメモ
・今の開発はERP、FinTechなどに置き換わる
・需要が一定でないと今のSIは成り立たない→下請けからつらくなる
・「ものづくり」「おもてなし」気質
→現場の頑張り依存、マネジメント後進国
・仕様書を書く人がPGを書かない、プログラムを書く人が意味も解らず仕様通りに書く
→生産性低い
・建造物では設計図・構造計算あり→建てなくても強度は解る
→ITは「設計図と建物」より「レシピと食べ物」に近い
→なんちゃってレシピでおいしいかおいしくないか関係なくレシピ通りに作る
→あいまいな要件・仕様で、経験・行間読み・稼働で実現する日本のITベンダは凄い
・独自システムは属人性高→引き継ぎなど無駄コストも高い
・SEの稼働率が重要となっており、仕事がなくなることへの危機感あり
→アメリカで人材流動化している部分を、日本では社内で疑似的にやっている
・大規模PJで特定部分しか担当しない
→一部のスーパーキーマンで回る、若手が育たない
・ユーザ企業は専門家(ITベンダ)まかせになっている
・ビジネスのイノベーション⇒デジタル化
→ユーザ企業がITベンダ化し、ITベンダもビジネスを直視していく
→事業領域をまたいだ変革がおきていく
感想メモ
多重請負の企業構造と、属人化大規模システムの保守で 今は成り立っているが、
パッケージ化等の生産性の高いものに合わせて、システムにビジネスを合わせていったら、今のSEはやっていけなくなるかも、という話。
逆に言えば体力のある企業が残る限りは、大きな変革は起きないのかもしれない。
全ての業務を効率の良い共通の何かに寄せることはできないだろうけど、
その来るべきフレームワークやパッケージに載せるために、
現行の保守改善(リファクタリングやドキュメント整備や属人性排除)はしていくべきなのかも。